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2013年04月06日

發王戦その10

南入した時点では勝利をほぼ手中に収めていたかに思えましたが、南1局、まさかの親満に放銃してしまい、南3局の時点ではけっこう厳しい状況となってしまいました。

南3局の時点での持ち点と、現在の順位の順位点を加えたトータルポイントは以下の通り。


Aさん 27400 | 秋山 25900 | Cさん 35900 | Dさん 30800
Aさん +28.0 | 秋山 -18.9 | Cさん +24.2 | Dさん -33.3


勝ち上がりとなるトータル2位になる為には、Cさんを捲くらなければなりません。

Cさんとのポイント差は43.1p。
順位点が1着順につき20p差あるので、この半荘現在4位のところを2位まで浮上できればそれで40p縮まります。あとは素点で3200点稼げばOKです(同点の場合トップを取っている方が勝ちなので)。


具体的に何点を和了れば良いのかというと、

・1000/2000以上ツモ和了り
・5200以上のロン和了り(Dさんからなら3200でも可)

となります。3200直撃とか狙ってやるのは難しいので現実的には1000/2000以上のツモ和了りか5200以上の出和了りで一旦はトータル2位に浮上します。ドラが1枚でもあればリーチしてツモれば条件を満たしますね。

けっこう簡単そうですが、麻雀の和了率なんて25%も無いので、この状況を4回やって1回達成できるかどうか?くらいの難易度はあります(和了点にも条件が付いてるのでもっと成功率低そうですが)。

まあ、まだ南3局なのでここで↑の条件を満たす和了りをしたとしても、次局のオーラスで捲くられる可能性が残るし、逆にここで和了れなくてもオーラスで和了って条件を満たすケースもありえます(その場合、オーラスはさらに和了点の条件が厳しくなりますが)。

一応、残り2局、自力で和了らなくても、AさんがCさんやDさんに8000以上を放銃すると、Aさんと順位が入れ替わり、勝ち上がることが出来ますが、交通事故でもない限りAさんが高そうな手に放銃することは期待できそうもありません。例えAさんが南3局に満貫を放銃したとしても、オーラスにAさんに1000点でも和了られると逆転されてしまうポイント差でもあります。

やはりここはなんとしてでも和了らなければならない局面でしょう。


そんな状況で迎えた南3局 北家 ドラ四索


配牌からドラの四索が対子であり、打点的にも申し分の無い状態で4巡目に早々と↓の一向聴。



二萬三萬四筒四筒四筒七筒八筒九筒二索二索四索四索五索 ドラ四索



1000/2000ツモで条件を満たすので、一萬四萬を引いて聴牌した場合、ドラの四索を切って三索六索の両面待ちにしてツモ和了れば良いように思えますが(リーチかけたらどうせ三索六索なんて出ないので和了るときは大体ツモ和了りになるでしょうし)、

裏ドラが乗らず1000/2000のままだと、次局のオーラスでCさんに2000点以上を和了られたら再逆転されてしまいますし、Dさんには何を和了られても自分がこの半荘3着に落ちてしまうので、Cさんと2着順差が付いてしまい、これもCさんに負けてしまいます(DさんがCさんを捲くってくれればOK。Dさんとは2着順差があっても19200点差以内ならトータル勝ちなので)。

また、オーラスにAさんが1000/2000以上ツモかDさんから5200以上のロン和了りでも自分が3着になってしまうので、やはりCさんに負けてしまいます。

当然、自分が放銃したら駄目なのですが、ノー聴罰符を払うことも出来ないのでベタオリも出来ず、手牌に恵まれなければ相当苦しい局面となります。


という事で、南3局で1000/2000を和了っても、オーラスにもう1回自力で和了らなければ(今度は1000点で良いのですが)、ほぼ勝ち上がれない状況なのです。

因みに、この手をリーチして1人聴牌で流局した場合、聴牌料が入るので、オーラスは1000点でも和了れば条件を満たします。

結局、1000/2000で和了っても1人聴牌で流局しても、オーラスの条件は大して変わらないんですよね。


しかし、南3局で満貫をツモると、この半荘Cさんと同点のトップ目となりトータルポイントも単独1位となるので、オーラスはかなり有利になります。

なので、ここは一萬四萬を引いて聴牌した場合、不確定な裏ドラに頼らず、ツモれば満貫確定となる五索切りリーチをして、この局で決めにかかる予定でした。

和了れる確率は両面待ちの半分くらいになってしまいますが、リーチをかけた場合、Dさん以外は放銃出来ない状況(Dさんはトータルポイント的に向かってくる可能性もありますが、ラス親が残ってるので、手牌が悪い場合ここでは無理はしないでしょう)なので、和了れなくても1人聴牌で流局する可能性が高いです。上で書いたように1人聴牌でも1000/2000ツモでもあまり変わらないのであれば、ここは例え和了率が落ちても満貫を狙いにいきたい局面ですね。


三索六索を引いて聴牌した場合は、早い巡目なら二索を切って一向聴に戻す感じです。


などと皮算用していたら、なんとここで親のAさんから5巡目にリーチが入ってしまいました。
この親リーに放銃すると条件的に大体終わってしまう可能性が高いですが、ここは逆にチャンスでもあります。

自分の↑の手、聴牌したとしてもヤミテンが効かないため、ロン和了りは望み薄だったのですが、Aさんがリーチをしてくれたお陰で、和了率が2倍くらいに跳ね上がった感じです。

もちろん放銃する可能性も出来てしまいましたが、元々和了れなければ負けという状況なので、和了れる可能性が増えてくれくれただけ儲けものです。

手が悪い場合は流局狙いで降りる選択もありますが、↑の完全一向聴形ならゼンツですね。

そして、2巡くらいツモ切りした後に引いた牌が、嬉しくない三索でした。

一萬四萬ツモなら、親リーが入っていようが予定通り五索を切ってシャンポン待ちでリーチする気でしたが、三索をツモっての聴牌。


当初の予定では二索を切っての聴牌外しですが、親リーが入ってしまった状況では手を遅らせている(時間的な)余裕は無いですし、Aさんから2600(+リーチ棒)の直撃なら、1000/2000をツモるのとほぼ同じなので、打点は落ちてもここはドラの四索を切ってリーチです。


ドラはリーチに危ないとか、ドラで放銃すると高いとか、そんな事はこの状況ではあまり関係ありません。放銃する可能性なんて二索二萬三萬を切って聴牌外した場合にもありえます。また、ドラで放銃すれば確かにドラ1枚分高くなりますが、和了らなければ大体負けというこの状況では、何点振ろうが同じですので(安ければ次局以降もチャンスは残りますが)、ここは自分の都合だけを考え、ドラを切って追っかけリーチを敢行しました。


が、この四索にAさんから「ロン」の声。

カンチャン待ちでリーチドラ1の3900の放銃となってしまいました。

相手がドラのカンチャン待ちだったので四索が出ない聴牌形になっていたら、大体自分の勝ちだったのですが、三索引いて来てしまったのが不運でしたね。

二索を切って聴牌を外していれば、四索が出ない形で再聴牌して和了れてたかもしれませんが、それは結果論です。

三索を引いた時点では、相手の待ちは分りません(二索待ちの可能性だって十分あります)し、同じ状況なら何度やっても四索切りリーチにいくと思います。


結果は放銃でしたが裏ドラがのらず3900で済んだのは不幸中の幸いでした。次局からは満貫縛りみたいな状況となってしまいましたがまだ終わったわけではありません。

こういう状況は何度も経験していますが、10回に1回くらいは奇跡の逆転をした事があります。

という事で、ポイント状況が下記の様になりましたが、1局書くのに随分長くなってしまい最終回の予定が伸びてしまいました。次回以降も間を空けずに書けたらいいですね。

Aさん 31300 | 秋山 22000 | Cさん 35900 | Dさん 30800
Aさん +51.9 | 秋山 -22.8 | Cさん +24.2 | Dさん -53.3


(次こそ最終回。その11へつづく)

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posted by あきやま at 01:02| Comment(0) | 対局 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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